大島理森が語る

2012年11月8日 文科相の資質と野田外交の現状

2012.11.08
文科相の資質と野田外交の現状


 先般、衆議院文部科学委員会があり、私も早朝から出席して質疑、とりわけ田中真紀子文科相の答弁を聞いた。今日いらっしゃる森山眞弓元文相は、大学の理事長をやっておられるが、田中大臣の答弁を一言でいえば「ひどい」、態度もひどかった。大臣たる対応と態度ではない。混乱を引き起こしては夕方に改める。朝令暮改ならぬ「朝乱暮改」だ。
 全ての政策、全ての仕事に通じることだが、信頼なくして事は進まない。従って、信頼を失ったリーダーの言葉は胸に響かないし、そのもとで文部科学行政が進むわけがない。大臣自らが身を処するか、でなければ総理の決断が必要になるだろう。

 野田総理の置かれた状況を客観的にみると、ロシアのプーチン大統領との会談延期やASEMにおける胡錦濤主席との「すれ違い」、由々しき状況だ。今や、世界のリーダーは野田総理と話をしても進まないことを表す象徴的な二つの報道だ。オバマ大統領が再選され、中国も新指導部に代わり、これから世界はダイナミックに動こうとするだろう。その時に野田総理とは「話しても無駄」と思われている。日本の国益に甚だ反する。野田総理はそんな存在になっている。
 このように、内外に閉塞感のある野田総理のやるべきことは、速やかに民意を問い、日本の政治を国民の負託を受けた状態に再生させることだ。

 特例公債法の審議が今日から始まる。始まるにあたっては総裁の判断があった。法案の審議はするにしても、予算委員会は行わなければいけない。十分にやれる日程はある。総理が決断さえすれば、衆議院の定数是正、0増5減もすぐにでもできるはずだ。野田総理の一番の責任は、そういう勇気ある決断だ。
 「近いうちに」を今さら言わないが、不履行ではいけない。民主党がどうとか選挙をやればどうとか新党ができればどうか、今必要なことはそういうことではなく、負託を受けた新しい政治体制を作り、進めていくことだ。そのことを強く望む。

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