いよいよ、通常国会での論戦が始まった。
昨日、総理と各党の代表との間で代表質問があったが、答弁する安倍総理の気迫や覚悟に野党が押され気味だという感を持った。民主党の海江田代表は経済論戦を仕掛けてくるのかと思ったが、アベノミクスへの対立軸を立てて深堀りすることはなかった。維新の会の平沼議員の質問は、それぞれのリーダー、石原前都知事や橋本市長の主張を入れた形の質問だとの印象を受けた。いったいどれが維新の政策なのか、本日のみんなの党の論調と比較して聞いてみたいと思う。両者の連携の行方を占う代表質問になろう。
我々としては、まずは大きな補正予算、執行しなければ効果もないわけなので、これを一刻も早く成立させ、実のある経済対策につなげていかなければならない。
日銀総裁の人事が紙面をにぎわせている。福田内閣の時に承認人事で苦しんだ経験者から言わせると、あまり政争の具にしたくないし、すべきでない。こういう時は、丁寧にものを進めたらよいと思う。静かに見守りたい。
復興加速化本部長として、宮城県に行くつもりだ。専門家や官僚たちと議論をすればするほど問題は広く深いものだと認識する。よほど腹を据えてやらないと、加速化の実態が生まれないと思う。そんな中で、徐々にやらなければならないことが見えてきた。
加速化のカギは3点ある。
一つは「マンパワー」、二つ目は「資材の供給力不足の解消」、三つ目は「土地の権利調整」だ。予算を準備してもその3点を整えないと復興は進まない。
政策においてもすべての分野に拡散させるより集中して目標を立てる。その目標から逆算して何をいつまでにしなければならないかを決める。こういうことにおいて自民党が全面的にバックアップしなければならない。
何をしなければならないか。第一は、33万人に及ぶ仮設住宅に住む方に希望なしに3年目の正月を送らせないという決意だ。第二点は、その地域での経済再生だ。第三点は、安心して生きることが出来る医療関係の充実だと思う。
この1年でどれだけできるのか、仮設住宅に住んでいる方に希望を持たせられるか。逆算すると、政治が強引にやらなければならないこともあるだろう。被災地を回れば回るほど、議論すればするほど益々危機感が募る。
福島の再生は、除染と廃炉の問題解決への道のりを明確につけることなくしてありえない。また、原子力エネルギー問題の落ち着いた国民的な世論も生まれない。同時に、国の責任はどうあるべきかを自問自答しているところだ。
総理も加速化が大きな課題であると認識しており、大きな予算が用意されている。それを友好的に使い、大きな目標に向かって全力投球したい。
3年目を迎える3月11日までには、公明党とも調整した上で、自民党として加速化のために必要な問題点や対応を考え実行に移れるよう、全力で取り組む覚悟だ。