大島理森が語る

今日の発言

2015/3/19

予算委員会の開催中はグループの会合に出ることが出来ず大変失礼しました。いま参議院の皆さんで充実した審議をやっていただいていると思いますが、衆議院での予算委員会を振り返って、格差論の議論が印象に残っています。実質賃金か名目賃金かという議論がありました。いかなる政策も100%すべての人に光が届くということはなかなか難しいかもしれませんが、さはさりながら今後、アベノミクスが進行していく過程の中で、私どももそういった観点にたった留意というものは必要であるのかなという勉強をさせていただきました。この金融緩和をいつまで続けるのだ、という議論もありました。皆さんがどう評価するかは別にして、政策論としては結構充実した審議が図られたと思います。

今後、参議院の審議を見ながら、予算が成立したあかつきには安保法制の与党内の協議もいよいよ本当に最終の段階のようです。この協議をリードされてきた高村、北側両先生を中心としたメンバーの方々に敬意を表したいと思います。その後において法案作成等々あるわけですが、どうやら連休後にはそれらの法案が国会に提出され、国会の中でまた活発な議論と同時に、法案作成過程においても自公で与党としてしっかりと詰めをしなければならない点もあるやにうかがっています。それらを踏まえて連休後のいつの段階か、国会でまた大いなる議論をしていかなければならんことだと思います。予算委員会でもこれらの問題に対する議論もありました。野党第1党たる民主党さんが、この問題にどのような方針を出されるか、日本の安全保障という非常に重要な案件であるから、民主党さんもしっかりと自分たちの考えをまとめられて、国会の場で建設的かつ充実した審議のためにもそういう点が必要ではないかと思います。

今年は戦後70年ということで、70年談話の議論も予算委委員会で出されました。一人一人の与党である我々議員がこの問題にしっかりと、少なくとも基本的な考え方とそれらについての理解をして、そしてそれぞれが国民の皆さま方に説明し、理解を求めることができるようにしていかなければならない案件だと私は思います。我がグループでも江渡さんがその責任者ですから。時期が来たならば、それぞれにしっかりと勉強してもらうようにお願いし、この問題にそれぞれがしっかり立ち向かわなければなりません。

そういう時だからこそ、総理の70年談話は冷静に、他国に言われて云々とかどうかではなく、やっぱり政府談話というのは政府が、今懇談会を作ってやっておられるそうですから、政府が基本的にはお作りになることだし、総理のもとでそういう懇談会を開いたうえでお作りになると聞いています。我々が歩んできた歴史というものに謙虚に向かいながらも、未来に向けての談話になってほしいという思いで見つめて見守ってまいりたいと思います。

統一地方選がいよいよこれから始まるわけです。この地方選は、これからの政治のそれぞれの党の基盤を作る戦いであり、来年の参院選に向けての大事な位置づけになる選挙だと思います。しっかりと取り組んで勝利していかなければなるまいと思います。

今日、チュニジアでまたテロがあったようです。テロは絶対に許すことができません。国と国の紛争という場合もあるかもしれないが、テロとの戦いというものに万全の体制を考えていかなければならない時代です。犠牲になられた方々に心から哀悼の誠を捧げお見舞いを申し上げます。非常に難しい対応ですが、国際協力の下でテロ対応というものもしっかりと考えていかなければなりますまい。

私自身としては復興の集中期間5年後を見据えた、5次提言を作る作業に今週から入っています。どの問題も、自立への道ということをずっと申し上げてきましたが、そういう意味では政治がいろいろと決断もしなければならないことがあるな、と勉強しながら思っております。総理が大きな3つの要件示されましたが、それらについて党としても現場の声をしっかりとすくい上げて作ってまいりたいと思っています。

このページの先頭へ